Excel相続税申告書について④~Excel相続税申告の特長

Excel相続税申告書についてのブログ第4回目は「Excel相続税申告書」の特長などについて取り上げます。正規版ご購入を検討されている方の、ご購入検討の際の参考にしていただければと思います。

 Excel相続税申告書、開発の経緯

 Excel相続税申告書は、市販の(税理士向けの)申告書作成ソフトの使い勝手が悪いと感じたことから、当初自分で使うために開発をし、その後、他の方が使ってもわかりやすいように何度も改定を重ねて現在の形になったものです。

我々税理士が、相続税の申告書を作成していく過程では、計上する財産や債務が増えたり(逆に減ったり)、また財産・債務の金額(評価額)が変更になるということは頻繁に起こります。また、財産の額に応じて取得者や取得額を調整する作業もよくあります。その変更や調整のたびに個々の財産・債務の登録からシステムに変更入力することは大変手間がかかります。その点、Excel相続税申告書は、15表の金額と1表のあん分割合を訂正すれば、即時に変更後の税額等を出してくれますので、変更等の対応が簡単にできます。(筆者は、15表に金額を入力するための金額集計のために、別途Excelで財産・債務の集計表を作成しており、上記のような金額訂正や取得者変更等についても、まずその集計表を訂正してから、15表を訂正入力しています。) 

平成30年6月に当ホームページで試用版を公表し、正規版の有料配付を始めた当初は、主に税理士向けに発信したつもりでしたが、実際に正規版をご購入いただいたうちのほとんどの方は、私の予想に反し、申告書をご自分で作成しようとされている一般の方でした。(すでにかなりの数の、ご自分で申告書を作成される一般の方に、Excel相続税申告書の正規版をご購入いただいております。)

2 Excel相続税申告書の特長

 相続税の申告書の各表のフォームをExcelのシート上で作成し、演算式や関数を入れ、各表のデータをリンクさせて、必要項目や金額を入力すれば相続税の申告書が出来上がるシステムを作りました。

 市販の税理士向けベンダーソフトとは異なり、ひとつずつ財産を登録して集計していく方法ではなく、15表(相続財産の種類別価額表)から金額を入力していくというシンプルな方法をとっています。 (マクロは使用していません。)

また、特別なソフトを用意する必要がないため、エクセルさえあればどのパソコンでも、計算・申告書の作成、データ保存や修正をすることができます。例えばノートパソコンを持っていって、クライアントの前で説明することも可能になります。

Excel相続税申告書は、正しい(金額等の)データを入力さえすれば、面倒な計算や、各表のリンクはエクセルが自動に計算して申告書の各表を作成してくれます。その意味では、税理士ではない一般の方の申告書作成の大きな手助けとなってくれるものと考えます。

 

なお、Excel相続税申告書は、税理士等の専門家が使用することを前提として開発しており、また、できるだけシンプルなシステムを目指して開発したため、一般の方向けの、相続税などに関する説明はシート上に記載しておりません。 

税理士でない一般の方が、このExcel相続税申告書を使って、ご自身で相続税の申告書を作成しようとする場合には、市販の相続税の図書で勉強したり、またはご不明な点は税務署で相談する等して、ある程度の知識()を身につけてから使用されるようお勧めします。(※ 作成しようとする相続税の申告における、①法定相続人の数(養子の数の制限を含みます)および各人の法定相続分の割合、②相続税額の2割加算の適用の有無や各税額控除の適用の有無、③財産(加算される生前贈与の額を含みます)及び債務・葬式費用の額の計算(財産の額には、評価計算や小規模宅地等の特例の計算を含みます)の、3つの情報や金額計算をしておく必要があります。)

【参考】

Excel相続税申告書は、他のファイルへのデータ転送機能はありません。ですので、試用版に入力したデータを正規版に転送することはできません。 正規版の購入を考えている方は、試用版はあくまで試しとしてご利用いただき、試用版にあまりデータを入力しないことをお勧めします。(正規版へ再度入力する必要があります。) 

【参考2】

Excel相続税申告書は(上記のとおり)平成30年6月から正規版の有料配付を開始し、すでにかなりの数の、ご自分で申告書を作成される一般の方に、正規版をご購入いただいておりますが、一度正規版を購入をいただいている一般の方で、2回目の再購入をいただいている方が数十人いらっしゃいます。一次相続の配偶者の方などが亡くなられたための再購入だと思いますが、Excel相続税申告書の内容を評価されて再購入いただいているものと理解しております。(過去に正規版をご購入いただいた方で、新しい年分のシステムを再購入いただく場合には、一定の値引きをさせていただきますので、お問い合わせの際に「過去に購入した」旨メッセージ欄に記入してお知らせください。)

次回は、Excel相続税申告書を正しく使うためのアドバイスをご紹介します。)