今回は、路線価の計算のうち、間口が狭い宅地の評価について説明します。
標準的な宅地に比べ、間口が狭い宅地(具体的には「間口狭小補正率表」の補正率が1.00より小さくなる宅地)は、その宅地の間口距離に応じ、下表の間口狭小補正率を乗じた価額によって評価します。
また、間口距離に比べて奥行距離が長い宅地の場合には、奥行距離÷間口距離の係数に応じて、奥行長大補正率を乗じた価額により評価します。
たとえば間口距離が3mの下図の宅地の計算は次のとおりです。
100,000(路線価)×1.00(※1)×0.90(※2)×0.96(※3)=86,400円
86,400円×120㎡=10,368,000円(評価額)
※1 普通住宅地区で奥行10mの奥行価格補正率 奥行距離10m<40m(120㎡÷3m)
※2 普通住宅地区で間口3mの間口狭小補正率
※3 3.333の奥行長大補正率 奥行長大補正率の係数(奥行÷間口)10m÷3m=3.333…
※筆者の作成した「Excel土地評価明細書」には、入力した間口・奥行距離によって、間口狭小補正率及び奥行長大補正率の適用の有無を自動判定し、また適用がある場合には自動計算をする機能があります。
(次回に続く)
この記事のカット等は国税庁のホームページから引用しました。(国税庁ホームページの画面を加工、トリミングしています。)